自分の理想を形にすることができる注文住宅。
しかし、いざ打ち合わせを進めていくと、
「予定予算より200万円もオーバー!ヤバい…(°Д°;)」
なんて愕然としますよね。。。
しかし、だからといって「ローンの借入額を増やせば良いか!」なんて考えるのはあまりに危険。
注文住宅の予算は、ライフプランを考えた上で「余裕をもった返済をしていける」範囲に抑えることが大前提です!
しかし実は、注文住宅は”あらゆるところでコストダウンが可能”なのです!
てなわけでこの記事では、住友林業で注文住宅を建てたもりっちが、予算オーバーしてしまった時のコストダウン術15選をご紹介していきますね(^∀^ )
注文住宅の見積もりが予算オーバーした時に削れるポイントは4つ
注文住宅の見積もりで予算オーバーしてしまった場合、削れる部分を徹底的に削っていくことでコストダウンが可能となります。
家の形から細かい設備まで色々なポイントで費用を抑えることができますが、ここでは「家全体のプランに大きな影響を及ぼさない」「必要時、後から追加・変更できる」(=削りやすい)ポイント順にご紹介していきたいと思います。
- 外構
- 設備
- 間取り
- 家の形(最終手段)
これらそれぞれについてのコストダウン術を知っているだけで、あなたの注文住宅が予算内で妥協がない素敵なものになりますよ(人´ω`*)
なお、年収に応じた適正予算についてはこちらの記事が参考になります(^∀^ )
外構編
まずは、「外構」から!
外構は大幅コストダウンを狙えるポイントであることはもちろん、他の部分と違い「後から追加・変更が比較的簡単にできる」という特徴があります。
また、やりかた次第ではプラン変更なしにコストダウンが可能!
予算オーバーでお困りのあなたはぜひ、最初にチェックして行きましょう٩( 'ω' )و
1.相見積もりをとる
これは、もりっちの大後悔ポイントでもあるのですが…
外構は、必ず相見積もりをとりましょう。
驚くべきことに、外構は、業者によって数十万〜百万円単位で差が出るという事実があります。
実際のとろこ、ハウスメーカー提携業者は、仲介手数料のぶん確実に高いのです。
このため、必ず何社かに相見積もりをもらっておくことが非常に重要になります。
最も安い業者のプランが気に入ればそこと契約するも良し。
ハウスメーカー提携業者に依頼するにしても、相見積もりがあるだけで何十万円も値引きしてくれますから、やらない手はないです。
外構の相見積もりはネットで簡単に手に入るので、ここは確実に抑えておきましょう。
2.門扉・塀などをカットする
外構の2つ目は、いっそのこと門扉(もんぴ)や塀を無くしてしまうこと。
広い面積であればあるほど、外構工事をカットすれば数十万円〜100万円単位のコストダウンが可能です。
実際のところ、門扉・塀などあった方が「プライベートな空間が守られる」というメリットはありますが、防犯面では門扉や塀などない方が優れているという説も。
(出典:住友林業HP)
それに、家が建ったあとに追加工事もできるしね!
また、「なくす」よりコストカットの幅は少ないですが、費用が多くかかる「塀」の高さを低くして代わりに「フェンス」でカバーするという案もあります。
(出典:UCHI PEDIA)
外構の変更は、何十万円ものコストダウンを狙えるポイントです。
予算が厳しい方は、まずは外構から見直してみるのが良いでしょう。
設備編
お次は設備編(キッチン・トイレ・風呂など)。
すべての設備について言えるのは、「グレードを下げる・メーカーを変更することでコストダウンが見込める」ということ。
ただし!
「標準仕様」のものは「その業者が大量に仕入れている」ものですから、「良いものが安い」可能性はあるんですよね。
グレードダウンしたものと同額まではいかないにせよ、「コスパは圧倒的に標準のほうがお得」というパターンも多いですから、グレードダウン・メーカー変更することでいくら費用を抑えられるのかを確認し、予算と相談するのが良いでしょう。
それではここから!
各設備ごとにできるその他の工夫について、具体的にお伝えしていきますよ٩( 'ω' )و
3.なるべく自分で用意する
設備編の1つ目は「自分で用意できるものは自分で用意しましょう!」ということ。
いわゆる「施主支給」というやつですね。
たとえば、エアコンやカーテン、照明などなど。
細かいところで言うと、「表札」なんかもそうですね。
工務店・ハウスメーカーに依頼すると、大量発注しているぶん「定価から値引かれた価格」がベースになりますが、そこに諸経費(人件費)が上乗せされます。
巷では「きこりん税」と呼ばれているらしいわ…。
このため、家電量販店やAmazon・楽天などを利用して自分で用意したほうが、グッと安くあがることがほとんど。
施主支給であれば、手間はかかるけれど「プランを変えずに予算を抑えられる」ので、これはかなりオススメですね。
4.造作家具を減らす
お次は家具。
注文住宅の場合、棚や収納などを「造作家具」にすることが多いですが、造作家具は結構コストがかかります。
(出典:クボタ住建HP)
造作家具とは:既製品で売られている家具ではなく、その部屋のサイズや目的に合わせ、建築の際に大工さんに作ってもらう家具。「備え付け家具」とも言います。
造作家具はサイズ感やデザインが家そのものとぴったりマッチするため、利便性や見た目のオシャレ度は間違いなく高いです。
ただ…予算オーバーして家計が苦しくなるくらいなら、いっそのこと造作家具はやめましょう。
リビング・ダイニングなど目立つ箇所の収納は造作を採用し、ウォークインクローゼットや子ども部屋などあまり目立たない部分の家具は格安家具店で購入するのも良いでしょう。
また、DIYで自ら製作するのも楽しそうですね(^∀^ )
5.ドアを極力カットする
「なくせるドアはなくす」というのも有効です。
ドア1枚2〜5万円もしますから、バカになりませんよね。
たとえば、パントリーなんかはドアを削減しやすいポイントであると言えます。
(出典:アキュラホームHP)
間取りを見直し、必須ではない箇所のドアは削ることも検討してみましょう。
6.キッチン:対面・アイランドから壁付け式に変更する
そしてキッチン。
もしあなたが対面・アイランドキッチンのプランである場合、「壁付けタイプ」に変更することで20〜50万円のコストダウンが可能です。
一般的にキッチンは、形によって以下のような価格差があります。
- 壁付け:70万円前後
- 対面:90万円前後
- アイランド:120万円前後
ちなみに壁付けの場合、
- 狭いスペースを有効活用でき、リビング・ダイニングを広く使える
- 部屋が油汚れしにくい
などのメリットもありますから、「絶対に対面式が良い!!」などこだわらないのであれば、形の変更もアリではないでしょうか。
7.お風呂:サイズ変更・浴室暖房乾燥機カット
お次はお風呂。
お風呂のコストダウンのポイントは2つ!
- サイズを小さくする
- 浴室暖房乾燥機をつけない
お風呂は通常「1.6m×1.6m(1坪サイズ)」が標準サイズですが、「1.2m×1.6m(賃貸マンションはほとんどこれ)」にスケールダウンすることで10万円程度費用を抑えることができます。
実際にショールームなどでサイズ感を確認して支障がなければ、小さいものに変更してしまうのもアリね!
また、最近では浴室暖房乾燥機が標準仕様でついていることが多いですが、本当に必要かどうかを考えるべきですね。
「洗濯物を乾かす」ことを目的とするのであれば、乾燥機つき洗濯機を使用している・購入予定の場合にはなくても困ることはないでしょう。
ただ、浴室暖房乾燥機は「冬場のヒートショックを防げる」効果もありますので、特に高齢者がいる世帯ではつけておいた方が良いかなと思います。
ヒートショックとは:冬場の入浴で、暖かい部屋から寒い浴室へ移動することで急激な血圧変動が起こり、心臓に負担がかかってしまう現象。特に高齢者に起こりやすく、心筋梗塞や脳卒中の原因になります。
8.トイレ:形の変更・手洗い器をカット・数を減らす
トイレに関してできる工夫は、以下の3点です。
- トイレの形を変更する
- 手洗い器をカットする
- (2,3階建ての場合)数を減らす
現状のプランでトイレが「タンクレス」なのであれば、「ロータンク」または「タンクつき」に変更することで2〜5万円のコストカットが可能です。
(参考:TOTO公式サイト)
タンクレストイレとは:便器にタンクがついておらず、便器本体とウォシュレットが一体になっているトイレ。場所をとらないためトイレを広く使うことができ、見た目がスマートでオシャレ、かつ掃除しやすい。ただ、停電時には使えない。
ロータンクトイレとは:構造は「タンクつき」と同じだが、形状がタンクレスに近く、場所をとらない・すっきり見えるメリットあり。停電時にも利用可。
ロータンクタイプでも、タンクレスと同等まではいかないまでも「見た目のスタイリッシュさ」は保てますから、変更して費用を抑えるのも良い選択かと思います。
また、手洗い器をカットすることでも2〜10万円程度のコストダウンが可能。
近くに「洗面台」がある場合、手洗い器がついていないからといって困ることはないかと思います。
さらに極めつけは、2階建て・3階建ての場合に限りますが、「トイレの数自体減らす」方法。
トイレは1台設置するのに本体代・工事費などで50万円程度かかりますので、1つ減らせば大幅にコストダウンすることができます。
- 2階建て:1階のみ
- 3階建て:2階のみ
意外とこれでなんとかなるみたいです。
知人のお宅は4人暮らし(夫婦・子ども2人)の3階建てで「トイレは2階のみで『なんの問題もない』」と言っていました。
トイレ掃除が楽になりますし、トイレをカットしたぶん部屋を広くしたり収納を増やしたりできるメリットもありますから、選択肢の1つとしておくと良いでしょう。
9.太陽光パネル:相見積もりをとる・設置自体やめる
設備編の最後は、太陽光パネルについて。
これにつきましても、外構同様に相見積もりをとることは超有効です٩( 'ω' )و
相見積もりをとり最安値の業者に依頼することで、設置面積が広い場合なんかには100万円以上も差が出ることがあるんですΣ(°Д°υ)
これは、やらない手はないですよね。
一括見積もりサイトであれば手間なく複数社の見積もりがもらえますので、非常に使い勝手が良いですよ(^∀^ )
一括見積なら優良業者のみを取り扱う、4年連続実績No.1の以下のサイトがおすすめです!
そして、いっそのこと思い切って「太陽光パネルをつけない」選択をするのもアリ。
そうすれば、100〜250万円ほどの大幅なコストダウンが可能です。
パネルの設置費用自体は昔よりだいぶ安くなっていますが、実は、売電価格は年々下がってきています。
(出典:ソーラーサポートセンターHP)
このため、設置面積によっては「元が回収できるか微妙」なんて事態もあり得ますから、その点含めて設置の要否を再検討してみてはいかがでしょうか。
間取り編
お次は間取り編!
前項の設備編と比較すると、少し「思い切り」が必要になってきます。
せっかく考えたプランで間取り自体を見直すのは苦渋の決断かもしれませんが…
実は!
間取りを見直すことで、コストダウン以外にもメリットがあるのです!!
間取りを変更することのメリット・デメリットを理解した上で、削れる箇所は削っていきましょう٩( 'ω' )و
10.窓を小さくする・数を減らす
間取り編の1つ目は、「窓を小さくする・窓の数を減らす」こと。
窓は大きければ大きいほど、多ければ多いほどコストがかかりますから、小さい窓に変更したり数を減らしたりすることは有効です。
ちなみに!
窓は「多ければ良い」というものではありません。
窓のメリットとして
- 風通しが良くなる
- 採光性があがり部屋に開放感が生まれる
などがあげられますが、コスト面以外にもデメリットがあるのです。
それが…断熱性が下がること。
家は柱と柱の間に断熱材を入れていきますが、窓を作った部分には断熱材を入れられないからですね。
ってなわけで、窓を減らすことはコスト面だけでなく住心地においてもプラスに働く可能性がありますので、検討の余地ありかと思います。
11.最初は子ども部屋の間仕切りは作らない
お次は、不要な間仕切りは作らないこと。
特に「子ども部屋」は、施工段階では減らしてしまっても問題ない場合が多いかと思います。
考えてみると、子どもが「子ども部屋」を使うのは、どんなに早くても小学生からですよね。
リビングにちょっとしたスタディコーナーをつける場合には、実際に自分の部屋を使うのは中学生以降からかもしれません。
子ども部屋の間仕切りを無くせば、10〜15万円程度のコストダウンが可能。
実際にもりっちは、現在第1子妊娠中で「将来的にもう1人欲しい」と思っているのですが、間取りは2LDK(1階は主寝室と水回り・2階はLDK・3階は大きな1部屋)にしました。
そして、3階は将来的に間仕切りをして2部屋に分ける予定です。
もう1人子宝に恵まれる保証はありませんし、最初は1部屋大きくとっておいた方が、そのスペースで子どもにちょっとした運動をやらせたり掃除しやすかったりするメリットがありますからね(^∀^ )
「子どもが2人だから3LDK」ということにこだわらず、最初は間仕切りをなくしておくのもオススメの方法です。
12.なるべく廊下をなくす
そして、なるべく廊下をなくすことも有効です。
廊下を造るのにも当然費用がかかりますから、廊下は少ない方がコストは下がります。
廊下を減らすための工夫でよくなされるのが、「リビング階段」に変更すること。
リビング階段であれば1階から2階、2階から3階への移動の際に必ずリビングを通る動線ができますから、「親子のコミュニケーションが増える」という嬉しい副産物も(´ε`*人)
ちなみにもりっち邸は18坪という狭小地への建築でしたので、場所を有効活用できるようリビング階段を採用しました。
階段から冷暖房が逃げていってしまうことが心配でしたので、階段にロールスクリーンを設置しましたよ(^∀^ )
リビング階段には、よく雑誌などで見るこんなタイプもあります。
こちらの「階段が丸々リビングにある」デザインですと、階段のための壁の設置費用もカットすることができちゃうんです٩( 'ω' )و
ただ…
このタイプですと、冷暖房効率はちょっと気になりますね(´Д⊂ヽ
なので、もりっち的には1つ目のタイプをオススメします(^∀^ )
13.水回りを1箇所にまとめる
お次は水回りのコツ。
水回りは、極力1箇所にまとめた方が費用を抑えることができます。
最近では2階建てで「1階に洗面台、2階にお風呂と洗濯機」を配置する間取りが流行っていますが、コスト面でオススメなのは「1階に洗面台・お風呂・洗濯機をまとめる」間取りです。
1箇所にまとめることで、給排水管工事費用を抑えられるからですね(^∀^ )
また、1階より2階、2階より3階に水回りを設置した方がコストが高くつきますので、コストカットするためにはなるべく下の階に水回りを集中させたほうが良いでしょう。
家の形編
そして最終手段、家の形。
せっかく考え抜いて作り上げたプランですから、家の印象が大きく変わるこの部分はなるべく変更したくありませんよね…。
しかーし。
実際のところ、現在のプラン次第では、「家の形」を変更することで大幅なコストダウンを狙えちゃうんです!
「予定よりも予算が数百万円もオーバーしちゃってる…(°Д°;)」
なんて方は、必ずチェックしてくださいね(^∀^ )
14.屋根の形を変更する
まずは屋根を安価なものに変更すること。
注文住宅では様々な屋根を選択することができますが、コスト面でオススメなのは「片流れ屋根」と「切妻屋根」です。
屋根の種類 | メリット | デメリット |
片流れ屋根 | コストが安く、メンテナンス性に優れている。シンプルでデザイン性も良く家がスタイリッシュになる。1面が広いため太陽光パネルを多くつけやすい。 | 設置位置が高くなるため隣家への配慮が必要。屋根の向きによっては太陽光パネルは設置できない。 |
切妻屋根 | コストが安く、メンテナンス性に優れている。上からの雨水をすばやく排水することができる。どんな屋根材でも使用できる。 | 多くの家で採用されているため個性が出せない。デザイン性が低い。 |
寄棟屋根 | 耐風性に最も強くどの方向からも雨や日差しを防いでくれる。どんな建物にも合いやすいデザイン。 | 設置のコストやメンテナンス費が高い。雨漏れしやすい。1面が小さいためパネルの設置枚数に制限がある。 |
建設場所によっては屋根の形を選択できない場合もありますが、コストは片流れ(安)→切妻→寄棟(高)の順に安くなりますので、選べるのであれば屋根材で節約していきましょう!
15.家は凸凹のないシンプルな形に!
そして最後、15個目のコストダウン術が「家の形自体をとにかくシンプルにする」方法。
具体的には、正方形・長方形にすると費用を抑えることができます。
凹凸があると、必要な外壁量が増えてしまうからですね。
狭小地・変形地で「凹凸のある形じゃないと床面積の確保が難しい」といった場合にはやむを得ませんが、ある程度の土地があり調整できる場合には、家の形を見直してみましょう。
まとめ
もりっちがお送りするコストダウン術15選、いかがでしたでしょうか。
せっかく建てる注文住宅ですから「理想をすべて実現させたい!」と思うのは当然のことですが、やはり予算ありきでプランを組んでいくべきだと思います。
ただ、予算を抑えたからといって必ずしも「しょぼくなる」なんてことはありません。
ポイントを抑えれば、予算内で素敵な注文住宅を建てることは十分可能!
この記事が、あなたの注文住宅計画を少しでもお助けできたのならこれ幸い(^∀^ )
それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょー(^∀^ )