ハウスメーカーと工務店の違いは?8項目の比較で分かりやすく解説

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こんにちは、もりっち(@moricch_i)です(^∀^ )

注文住宅を建てるときに最初にぶち当たる壁と言えば、「どの業者にお願いすれば良いの?!」と言うことではないでしょうか。

家づくり超初心者だったもりっちの注文住宅計画は、まず最初に「ハウスメーカーと工務店どっちが良いの?!」という疑問から始まりました。

もりっち夫婦は悩みに悩んだ挙げ句、最終的に住友林業にお願いすることに!

ただ、「どんな人でも住友林業が1番おすすめですよ!」ということは全くなく、人それぞれ何に重きを置くかで選ぶべき業者は変わってきます。

てなわけで今回は!

ハウスメーカーと工務店の違いを解説しつつ、多くの方が生涯で1度になるであろう「家づくり」に絶対に後悔しないための秘訣をご紹介していきます。

大手ハウスメーカーのランキングはこちらからどうぞっ(^∀^ )

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それでは!

今日もはりきっていきましょー(^∀^ )

そもそもハウスメーカーと工務店に明確な定義はない

そもそも、実はハウスメーカーと工務店には明確な定義はありません。

とは言うものの、一般的には以下の基準で呼び名が分けられています。

  • ハウスメーカー:全国規模での展開
  • 工務店:地元密着のみでの展開

なお、ハウスメーカーと工務店のちょうど中間くらいの規模感の業者は「ビルダー」と呼ばれています。

最近よくCMで見かける「ポラスで〜暮らそぉ〜♫」のポラスグループなんかはビルダーです。

大手「8」ハウスメーカー

ちなみに、いわゆる「大手ハウスメーカー」と言われているのは以下の8社です。

  • ヘーベルハウス(鉄骨)
  • 大和ハウス(鉄骨)
  • 積水ハウス(鉄骨・木造)
  • ミサワホーム(鉄骨・木造)
  • セキスイハイム(鉄骨・木造)
  • パナソニックホームズ(鉄骨・木造)
  • 住友林業(木造)
  • 三井ホーム(木造)

どこも、1度は耳にしたことがありますよね。

ハウスメーカーと工務店の特徴まとめ

それでは本題!

ハウスメーカーと工務店それぞれの家の特徴を見ていきましょう。

ハウスメーカー 工務店
価格
技術力
大工の腕 △〜◯ △〜◯
提案力
間取りの自由度
デザイン性 ✕〜◯
工期
アフター保証

ざっくりまとめるとこんな感じですね。

それではここから、ハウスメーカーと工務店の違いを、8項目に分けて比較していきますよ٩( ‘ω’ )و

1.価格(コスト)【勝者:工務店】

「価格以外何も気にしない。とにかく安く家を建てたい!

こういった希望の場合、工務店に依頼することをおすすめします。

工務店であれば、大手ハウスメーカーよりも10〜20%程度安く家を建てることが可能です。

「せきす〜いはうす〜♪」

「せきすいは〜いむ〜♫」

というCM、聞き覚えがありますよね。

実際のところハウスメーカーは、広告費に年間何億円もかけています。

また、モデルハウスの維持・管理費なんかもそうですね。

さらに、ハウスメーカーは実際の工事は下請けの工務店に依頼しているため、ハウスメーカーが経由したぶんの中間マージンが発生してしまうというわけ。

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大量生産するぶん、木材など原材料のコストはハウスメーカーの方が大幅に低いものの、トータルで考えると、やはり工務店の方がグッと安く家を建てることができます。

2.技術力【勝者:ハウスメーカー】

ハウスメーカーは工務店と比較し、技術力に優れています。

家を建てる場合に気になる項目として、耐震性・断熱性・気密性・防湿性などがありますよね。

たとえば、この中でも絶対に外せない耐震性について。

耐震性を表す尺度に「耐震等級」というものがあり、建築基準法で定められている最低ラインの「耐震等級1」から、耐震等級1の1.5倍の強度である「耐震等級3」まで3段階になっています。

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耐震等級とは

大手ハウスメーカーはもちろん、最近では工務店でも「耐震等級3」レベルで建築するケースが増えてきているんですよね。

ただ、実は!

同じ耐震等級3でも、基準ギリギリで作っているところもあれば、メーカー独自でさらに基準を引き上げてより強固な建物にしているところもあるんです。

実際のところ、耐震性を売りにしている大手ハウスメーカーは、ほとんどが後者のパターン。

例えば三井ホームの「震度7に60回耐えた家」というフレーズは印象的ですが、「強い地震が何度も来ても耐えられるか?」といったことを実験し、それに耐えられるだけの強い構造を作り上げているわけです。

もりっち
三井ホームは、耐震等級3の2倍の余力があるらしいわよっ!

また、積水ハウスシャーウッドや住友林業の場合ですと、地震で倒壊の原因となる「土台」をなくすという特許工法をもっています。

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これは、大手ハウスメーカーが日々研究を重ね、様々な実験に取り組んでいるからこそ生み出すことができるものなんです(人´ω`*)

工務店ではこういったことは難しいですから、どうしても大手ハウスメーカーとの技術力の差は出てしまいます。

もりっち
価格の差は、研究費や研究所の維持・管理費なんかも関係しているわよ!

3.大工の腕【ドロー】

3つ目は、大工さんの腕。こちらに関しましては、簡単に勝敗はつけられません。

ハウスメーカーは下請け工務店が施工するから運次第?

ご紹介してきたように、ハウスメーカーは技術力では工務店より優れていることは確かですが、いくら素晴らしい家を建てるだけの材料・技術があったとしても、実際に作業する大工さんの腕が悪ければ良い家は建ちません。

新鮮で高級なネタを手に入れても、素人が握ったお寿司はおいしくないとの同じですね。

先ほどご紹介したように、ハウスメーカーは実際の施工を下請けの工務店に任せています。

ハウスメーカーが提携している下請け工務店は複数社ありますから、どの工務店が大切な我が家を受け持ってくれるかは運次第というわけ。

ただ、ハウスメーカーによっては

  • 自社で訓練校を持っていて人材育成している
  • 下請け工務店を限定している

こういった工夫により、最終的な仕上がりに極力バラツキがでないようにしている会社も少なくなく、そのようなハウスメーカーは信頼性が高いですね。

もりっち
住友林業や積水ハウス、ポラスなんかが該当するわ!

また、「工務店に投げっぱなし」という訳ではなく

  • 下請け工務店に対して研修を行う
  • 現場監督が定期的に建設現場に足を運びチェックする
  • 第三者機関による住宅性能評価を受ける

このような管理体制をしっかりとっているハウスメーカーであれば、施工体制は「安心」と言えるでしょう。

長年続いている工務店は大工の腕が良いことが多い

一方の工務店では、大工さんは2〜3人など少数のみ。

このため、その工務店で建てる場合はその2〜3人のうち誰かが担当してくれることになりますから、建てるタイミングによる品質のバラツキは少ないと言えます。

工務店はハウスメーカーと違い大々的に広告を出したりモデルハウスを設けたりするなんてことはできませんので、地元の口コミこそ最重要なんです。

万が一「あの工務店で家を建てたら欠陥だらけだった」なんて口コミが広まってしまったら、その工務店の継続が危ぶまれますからね。

このため、長年の歴史がある工務店は「大工さんが良い仕事をしてくれる」という1つの判断材料になるでしょう。

ただ、工務店によってはB級品を作り続けているところもあるようで「当たり外れが大きい」という実態もあるんだとか。

このため、「ハウスメーカーと工務店どちらが大工さんの腕が良いか?」は一概には言えないのです。

4.提案力【勝者:ハウスメーカー】

そして4つ目は提案力。

これに関しましてはハウスメーカーの方が高く、失敗する可能性が少ないです。

一般に町の工務店ですと、着工件数は年間10棟〜数十棟程度のことも多いのですが、これに対して大手ハウスメーカーともなると年間数千棟から2万棟以上も施工しているメーカーもあります。

ハウスメーカーと工務店の着工数の違い

このため、1人が担当する棟数に上限はあるものの、書いている図面の数は工務店よりもハウスメーカーの設計士さんのほうが遥かに多いんですよね。

経験値が豊富なぶん、様々なパターンの間取り・アイディアを提案してくれるってわけですね(^∀^ )

複数人で間取りをチェックするから失敗が少ない

さらに!

大手ハウスメーカの設計士さんには「上席」がついており、それぞれの設計士さんが担当したお客さんの図面を上席が必ずチェックする体制が取られているんですって。

ハウスメーカーは必ず上席がチェックする

実際に大手ハウスメーカー(住友林業)と契約したもりっちは、担当設計士さんとの話し合いの中で間取りを固めましたが、その後に

  • 寝室の隣がトイレなのに引き戸で大丈夫か(引き戸にすると断熱材をあまり入れられないので防音性が下がるらしい)
  • エントランスクロークは開き戸よりも折れ戸の方が玄関スペースを有効活用できるのでは
  • 全体的に収納が少なすぎないか

など、「上席に指摘された」という点がいくつかあがってきたんです。

工務店ですと担当の設計士さん1人の考え・意見で決定されることが多いため、複数人で厳重にチェックしてもらえるハウスメーカーの体制は、非常に安心感があると感じました。

5.間取りの自由度【勝者:工務店】

お次は間取り。

間取りの自由度は、工務店のほうが高いです。

ハウスメーカーの場合、ある程度規格化することで大量生産し、原材料のコストを下げています。

このため、希望の間取りが「規格外」だった場合には、希望どおりの間取りが実現しない可能性があるのです。

また、狭小地や変形地の場合ですと、規格化されているがゆえに対応が難しいハウスメーカーもボチボチあります。

たとえばセキスイハイムで特徴的な「ユニット工法」がありますが、こちらは

  1. 工場で各部屋となるユニット(箱)を作り上げる
  2. ユニットをクレーン車で現場に運ぶ
  3. 現場でユニットを積み木のように組み立てる

このように作業が進められます。

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(出典:セキスイハイム公式サイト

このため、狭小地でユニットを運ぶためのクレーン車が入っていけない幅の道路しかなかったり、三角形の変形地でユニットがハマらない土地であったりすると、施工が不可能であるケースも。

工務店の場合は特に規格はありませんので、

  • 狭小地や変形地に建設予定でハウスメーカーでは「難しい」と言われた
  • 少々特殊な間取りを希望している
  • 「この間取りでお願いします!」という型がバッチリ決まっている

こんな場合には、工務店の方が希望どおりの家が実現する可能性が高いと言えます。

ちなみにもりっち邸は18坪という狭小地でしたが、特に特殊な間取りを希望している訳ではありませんでしたので、検討していた三井ホーム・積水ハウスシャーウッド・住友林業・ポラスグループ(ポウハウス)いずれも「問題ありません^ ^」といった感じでした。

なお、工務店は良くも悪くも間取りのパターンが決まっているわけではありませんから、ある程度施主の希望が明確化されていないと良い提案を受けられない場合があります。

この点は注意が必要ですね。

6.デザイン性【勝者:ハウスメーカー】

デザイン性は、総合的に見るとハウスメーカーの方が高いです。

工務店の中には格好良くておしゃれなデザインを得意としている会社もありますが、もりっちは苦い経験をしてしまったのです…。

どの業者に依頼しようか迷っていた段階で、とある工務店が建てたお宅を見学させてもらったんです。

すると…

「外観、ダッッサ…Σ(°Д°υ)ヒイィィィ」

ハウスメーカーではあり得ないようなデザインで、正直なところ旦那くんと2人でドン引いてしまいました。。。

「こんな感じの外観でお願いします!」という明確なプランをもってその通りの施工を依頼するぶんには工務店でも問題ないかもしれませんが、そうでない場合「大失敗してしまう危険性が潜んでいるのだな…」ともりっちは感じてしまいましたね(´Д⊂ヽ

もちろんデザイン性が高い工務店もあるため一概に「ハウスメーカーの方が絶対におしゃれ!」とまでは言えませんが、やはり経験豊富でトレンドに敏感なハウスメーカーの方が失敗はないですね。

7.工期【勝者:ハウスメーカー】

一般に、工務店と比較してハウスメーカーは工期が短く済むというメリットがあります。

これは、「工場で複数のパーツを組み立てておき、現場ではパーツ同士をくっつけていくだけ」といった工法をとっているハウスメーカーも増えてきているためです。

先ほどご紹介したセキスイハイムなんかはまさにそうで、なんと工程の90%近くを工場で済ませているんだとか。

この場合、現場で1人の大工さんが1から作っていくより、当然に完成までの期間は短くなりますよね。

もりっちの場合は工期はさほど気にしませんでしたが、たとえば

  • 出産までになんとか引っ越したい
  • 今の賃貸の更新までに間に合わせたい

このような事情がある場合には、工期が短いハウスメーカーを選択すると良いでしょう。

8.アフター保証【勝者:ハウスメーカー】

そして最後の比較ポイント、アフター保証。

こちらに関しましては、ハウスメーカーが圧倒的に手厚いです。

ハウスメーカーは、長期的で迅速なアフター保証を設けています。

最低でも30年間は安心♪

住宅に関する法律で大切なものに

  • 住宅の品質確保の促進に関する法律(品確法)
  • 特定住宅瑕疵(かし)担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)

があります。

check!

品確法:その住宅の基本構造部分について「10年の瑕疵担保期間」を義務づけているもの
住宅瑕疵担保履行法:家を建てる事業者に対し、10年間は瑕疵の補修等が確実に行われるよう、保険への加入や保険金の供託を義務づけるもの

いずれも、私たち消費者を守ってくれる法律ですね。

このため町の小さな工務店であっても、たとえその後倒産してしまった場合にも10年以内に生じた不具合は保証してくれることになっています。

ただ…逆に言うと、工務店の保証期間はこの法律内のみ。つまり「10年間のみ」の場合が多いんですよね。

一方のハウスメーカーですと、所定のメンテナンス(防蟻処理や防水処理など)さえ行えば30年以上保証してくれるところがほとんどです。

特に大手ハウスメーカーの場合、60年〜永年保証してくれる会社だって少なくありません。

たとえば、こんな感じですね。

ハウスメーカー 基本の保証期間 有償点検後のフォロー体制
積水ハウス 30年 永年
三井ホーム 30年 永年
住友林業 30年 60年

仮に、「11年目に雨漏れしてしまった」時のことを考えてみましょう。

10年保証の工務店の場合には、すべて自費での修繕になってしまいます(´Д⊂ヽ

これに対し30年保証のハウスメーカーですと、11年目はもちろん、29年目の雨漏れまで無償で直してくれるというわけ!

さらに、その後も10年ごとに一定の点検・補修を受けさえすれば、60年以上もの長きに渡ってサポートが継続されていくんです。

もりっち邸は3階建て。

万が一「3階が雨漏れしてしまった…」となると足場を組んでの作業になりますから、30万円程度かかってしまうこともあるんだとか。

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足場には金がかかるんじゃ…

そう考えると、長期保証がついているハウスメーカーの体制は非常に安心できます。

24時間365日!迅速なサポート体制

安心なのは、サポート期間だけではありません。

大手ハウスメーカーでは24時間365日受付のコールセンターを設けている会社が多いため、トラブルが起きた場合にいち早く対応してもらえる安心感があります。

ハウスメーカーはアフター保証が迅速

水漏れや設備の故障など即座に対応してほしい時に、工務店ですと夜中や休日の対応はなかなか難しいもの。

家は「建てたら終わり」ではなく「建ててからが始まり」ですから、業者選びにおいて「アフター保証の手厚さ」は必ずチェックしておくべきポイントです!

あなたに合う業者は?家づくりに失敗しないための秘訣

ここまでご覧いただき、「自分はハウスメーカー派か工務店派か?」ある程度分かってきたことかと思います。

ただ、そうは言うものの、ハウスメーカーも工務店も色んな会社がありますよね。

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こちらのサービスの賢い使い方については、以下の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。

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まとめ

この記事では、ハウスメーカーと工務店の違いについて解説をしてきました。

まとめると、それぞれこんな人におすすめです!

【ハウスメーカー向き】
・特殊な間取りでなくて良いから失敗のない家づくりをしたい
・なるべく早く完成させたい
・アフター保証がしっかりしている会社を選びたい
【工務店向き】
・価格重視で選びたい
・狭小地、変形地に建設予定で大手ハウスメーカーに「厳しい」と言われた
・特殊な間取りを希望していてプランが明確だ

家は、多くの人が生涯に1度となる人生で最も大きな買い物です。

各社を比較検討してみて、どうか納得のいく選択をしてくださいね。

もりっちは、あなたが後悔のない素敵なマイホームを建てられることを祈っています(人´ω`*)

それでは今日はこのへんで。

またお会いしましょー(^∀^ )